目覚めると体が動かない…その金縛りは「病気」か「夢」か

金縛りは科学的に解明されている/(C)日刊ゲンダイ

 ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルにズレがなければ、金縛りに悩むことはないのだが、そもそも金縛りは若者に多く見られる現象で、年を取るに従って徐々になくなるものだという。

「不規則な生活を送っていたり、寝不足が続くと、大人になってからも金縛りにあうケースもあります。しかし、規則正しい生活を送っているのに、若い頃からずっと金縛りや幻覚に悩まされている方がいたら『ナルコレプシー』を疑ったほうがいいかもしれません」

 ナルコレプシーとは、居眠り病と呼ばれる過眠症の一種。睡眠中の頻繁な金縛りや幻覚のほか、日中に急な眠気に襲われ、会議や仕事中でも耐えられずに居眠りをしてしまったり、夜の睡眠時に何度も目が覚めてしまうといった症状が表れる。
 また、笑ったり、気分が高揚したりすると急に体の力が抜けて倒れたり、膝がカクッと抜けてしまう情動脱力発作も起こるという。

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