外来OK 「体外衝撃波」でテニス肘・ゴルフ肘の痛みを消す

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「病変の適切な箇所に当たっているか、普段痛みを感じている部位に当たっているかを超音波で確認しながら治療します」

 治療中に多少の痛みがあるだけで、目立った副作用はない。一般的には、腱付着部症が保存療法で改善しない場合、内視鏡で腱のついているところを“掃除”したり、腱をはがして縫い直したりといった手術が必要になる。しかし、入院の必要のない体外衝撃波療法は、手術の前に受ける治療として、患者の負担が少なく有用な治療法だ。

 体外衝撃波には、「骨が癒合するのを促進する」という作用もあり、骨折した骨がくっつかない「偽関節」にも用いられている。効果は7~8割だ。

「動物実験の段階ですが、衝撃波が当たることで細胞膜に穴が開くので、その穴を使って、遺伝子導入をする研究も行われています。今の遺伝子導入方法はウイルスを用いるのが一般的で、副作用の危険性がある。副作用の少ない体外衝撃波は良い方法と考えられます」

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