5人に1人の女性が悩む「骨盤臓器脱」に画期的な治療法

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 症状は、「お腹の中が下がった感じで気持ち悪い」「ピンポン球のようなものが膣から出てきた」「股間に何か挟まっている感じがする」「イスに座ると陰部の辺りで何かが押し込まれるような感じがする」など。

「99・3%が経産婦です。出産で引き伸ばされた骨盤底は3カ月ほどで徐々に戻りますが、完全に戻らない場合もあり、それが閉経後、女性ホルモンの分泌低下で骨盤底の支えが弱くなるのが発症の原因です」

 肥満や便秘、加齢も原因になる。大半は年を重ねた女性だが、中には30代という若さで発症する人もいる。

「進行することはあっても、自然に治ることはありません。膣の辺りに何かがあり、それを困る、気持ち悪いと思うなら、病院を受診した方がいいでしょう」

■再発率の低い「メッシュ手術」

 骨盤臓器脱の治療は骨盤底筋体操か手術といわれている。しかし、体操は予防や軽症の人にはいいが、中等度以上の骨盤臓器脱にはあまり効果がない。だから、手術を検討することになる。

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