痛風発症リスク20倍以上 ビールより怖い遺伝子変異

飲み過ぎはダメ/(C)日刊ゲンダイ

 痛風発症のリスクは、遺伝子が正常な人に対し、変異がある人は、最大20倍以上だという。

■肥満や飲酒よりリスキー

 肥満や飲酒と比べるとどうか? 5005人の男女を対象に「人口寄与危険度割合(PAR)」という指標で影響力を比較すると、肥満(肥満指数BMI25以上)の人は痛風発症への影響力が18.7%、1週間のアルコール摂取量が196グラム以上のヘビードリンカー(男性の場合)は15.4%であった。

「ところが、尿酸排泄輸送体ABCG2の変異遺伝子を持っている人は29.2%と、肥満やヘビードリンカーよりも高かった。痛風の発症リスクを高める生活習慣として指摘されてきた肥満、飲酒よりも、遺伝子の方が影響力が上だったのです」

 尿酸排泄輸送体ABCG2の変異により、尿酸排泄機能が4分の1だけ低下してしまっている人が一番多い。

3 / 4 ページ