エラの張った顔は要注意 「歯ぎしり」は全身を壊す危険な悪癖

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 もし、歯ぎしりの圧力によって右の歯が壊れた場合、バランスを取ろうとして体は左側に傾き、背骨が曲がってしまう。すると傾いている方の内臓や血管、神経が圧迫され、さまざまな病気につながっていく。

 歯ぎしりを甘く見ていると、いずれ全身まで破壊される。気付いたら一刻も早く解消したい。

 林医師によれば、歯ぎしりはある程度まで自分で緩和できるという。

「人はリラックスしていると、上の歯と下の歯の間に2~3ミリの『安静空隙』という隙間が空いています。歯ぎしりが強い人は日中も歯を噛みしめていることが多いので、普段から『咀嚼筋マッサージ』や『割り箸法』を実践して、いつでも無意識に安静空隙を保てるよう身につけてください。何度も繰り返し、脳に安静空隙を覚えさせることがポイントです」

 咀嚼筋マッサージは、人さし指で頬のやや後ろ側にある咀嚼筋や、こめかみにある側頭筋をゆっくりマッサージするだけ。会議中や電車の中など、気付いたときに何度も実践しよう。

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