朝からじわじわズキズキ…放っておいたら危ない頭痛の症状

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 緊張型頭痛の中には寝ている間の姿勢や噛み合わせが原因の場合もある。

「枕が高すぎて、首や肩の筋肉が緊張することで起きることもあります。また、人は寝ている間に誰でも歯を食いしばりますが、それが過度の場合は緊張型頭痛を引き起こします」

 ほかに頚椎捻挫、交通事故の後遺症でのむち打ち症、蓄膿症、睡眠時無呼吸症候群などでも緊張型頭痛を引き起こすが、適切な治療を受ければ、改善する場合もある。

 ちなみに、「起床時の頭痛は片頭痛のせいだ」と思い込んでいる人も多いが、間違いだ。

「片頭痛はセロトニン(血管を収縮させる作用を持つ)が放出されるため、いったん脳の血管が収縮したあと、頭部の血管が逆に拡張したり、何らかの刺激によって三叉神経などが刺激され痛みを起こす病気と考えられている。痛みが出る前に目の前がチカチカする閃輝暗点症状などの前駆症状があるのが典型で、多くは拍動性のズッキンズッキンという痛みの特徴があります。しかし前駆症状があるとは限らず、起床時にきまって起きることはめったにありません」

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