朝からじわじわズキズキ…放っておいたら危ない頭痛の症状

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 つまり、朝からの頭痛の大半は片頭痛の薬を飲んでも無駄なのだ。

■頭を打った数週間後の痛みは要注意

 問題は、命に関わる病気が進行している二次性頭痛のケースだ。

「例えば脳動脈解離を伴い、血栓が末端の動脈をふさいで脳梗塞になる場合です。前兆としてドーンと頭痛が出て、まれに朝から頭痛というケースもあります。痛みは10日間続くことも。頭痛とともに手の麻痺、箸を落とす、言葉が出にくい、手足のしびれなどの症状も伴います。それらの症状に気づいたら即MRI検査で患部を把握、治療を受けることです」

 転倒や衝突などで頭を打った後、2週間から3カ月後に頭痛が出現したら、「慢性硬膜下血腫(SDH)」を疑うべきだ。

「脳を包む硬膜と脳の間に血腫ができる病気で、頭部打撲から数週間から数カ月かけて血腫ができ、その圧で脳の働きが低下します。頭痛だけでなく、ふらつきや認知症状、失禁などの症状が加わって、放置すると麻痺や意識障害が生まれ、最後は脳幹などを圧迫して呼吸を止めてしまいます」

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