ボーッとした時に症状 「大人の斜視」は保険手術で治せる

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 間欠性外斜視の手術は、保険適用だ。帝京大学医学部付属病院の場合、水曜日入院、木曜日手術、金曜日に様子を見て、土曜日に退院という流れになる。

 方法は、眼球の外側についている筋肉をいったん切り離し、後ろの方にずらして縫う。これによって、目を外側に引っ張る筋肉の働きを緩める。眼球の内側の筋肉を切除して短くし、元の部分に縫い直すこともある。

「斜視の治療は、両方の目のバランスを考えることが重要です。眼球の外側の筋肉をいじるか、内側の筋肉をいじるかは、斜視の状態によっても、医師の見立てによっても、異なってきます」

 すでに述べた通り、手術で斜視は改善される。ただし、残念ながら、効果は永久に続くわけではない。

「かなりの確率で、また斜視が起こってきます。年数は、数年後の人もいれば、10~20年後という人もいます。その場合、手術が再検討されます」

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