マー君も受けた「PRP治療」で椎間板ヘルニアがすぐ治る

マー君は2カ月で戦列復帰/(C)AP

 寺尾院長はあらかじめ「炎症反応が出る」と患者に伝えるというが、「想像していたより痛かった」と感想を述べる人も少なくない。

 PRP治療でよくある誤解が、「血液採取からPRPを注射で戻す、つまり血小板を活性化させるところまでやったら治療は終了」という点だ。

「確かに、血小板活性はPRP治療のカギではありますが、それさえやれば外傷が治るというのは大間違いです。あくまでも修復機能を高めるだけ。PRPを注射で戻した後は、運動刺激(リハビリ)を加えないとダメです。そうしないと筋肉や腱の再構成はできず、元のコンディションに戻せません」

 そればかりか、PRPを注射した部分が硬くなってしまい、かえって動かしづらくなるという。骨折した時、ギプスをはめたままでいると動かしづらくなるのと同様だ。

「PRP治療をやっていても、リハビリまで力を入れているところは多くありません。『PRP治療を過去に受けたが、よくならなかった』と言う方の話を聞くと大抵、リハビリまで行われていません」

 整形外科の領域でPRP治療が有効なのは、四十肩・五十肩、肩こり、腱鞘炎、椎間板ヘルニア、腰痛、変形性膝関節症、テニス肘・ゴルフ肘、肉離れ、半月板損傷、ランナー膝、靭帯損傷・ねんざ、アキレス腱損傷、足底筋膜炎など幅広い。ただし、健康保険は適用にならない。

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