痛みも変形もなくスポーツもOK 巻き爪はワイヤで治す

健康な歩行(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 爪が内側に巻く「巻き爪」は、爪が肉に食い込み、痛みのために歩行が困難になる人もいる。高田馬場病院・町田英一医師(整形外科医)によれば、巻き爪はだれにでも起こる。それだけに適切な治療を押さえておきたい。

 町田医師が行っている巻き爪治療は、特殊なワイヤを使って、爪を元の平らな状態に戻す「矯正治療」だ。

「爪の先に2カ所の穴を開け、形状記憶合金でできたワイヤの両端を挿入し、固定し、矯正する。以前は爪の両端に引っ掛ける方法でしたが、爪の縁は軟らかく割れてしまう恐れがあり、穴を開ける方法にしました」

 矯正期間は半年から1年。爪は月に1~2ミリ伸びるので、通常は1~2カ月ごとに外来でワイヤを外して爪を切り、またワイヤをつける。
 治療の痛みは全くなく、治療直後から効果を実感できる。

「炎症を起こし腫れあがっているような時は、米粒サイズのコットンを丸めて爪の下に入れ、痛みを軽減します。巻き爪治療中、やっていけないことはありません。スポーツも問題なくできます」

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