指と手首が痛くて動かせない…「スマホ腱鞘炎」急増中

最長1時間/(C)日刊ゲンダイ

 SNS、ゲーム、テレビ、インターネット…。手元のスマホでなんでもできるようになり、いつでもどこでもスマホにくぎ付け。通勤電車、食事中、トイレ、ベッドでもスマホを手放さない人もいる。爆発的な普及に合わせるように「スマホ腱鞘炎」に悩む人が増えている。アナタは大丈夫?

 いつものように片手でスマホを持ってメールを打ち込もうとしたら親指の付け根に痛みが走り、日に日に動かしづらくなってきた。

 気づいたら指の付け根が腫れ上がり、手首も痛くて曲がらない…。スマホ腱鞘炎の典型的な症状だ。スマホを操作する際に頻繁に使う指や手首の関節に痛みがあり、患部が腫れたり、変形したり、手を開けなくなってしまうこともある。

 人間の手や指には「腱」と呼ばれるひものような組織がある。この腱が筋肉と連動して動くことで、手首や指を曲げたり伸ばしたりしている。その際、腱が骨と離れないように包んでいる腱鞘という“トンネル”の中を行き来するのだが、腱を使いすぎたり、負荷がかかると炎症を起こし、腱が腱鞘の中をうまく通過できなくなって痛みを発するようになる。これが腱鞘炎だ。

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