指と手首が痛くて動かせない…「スマホ腱鞘炎」急増中

最長1時間/(C)日刊ゲンダイ

 こうしたスマホ腱鞘炎は「ドケルバン病」と呼ばれている。親指を伸ばす筋肉である長母指外転筋と短母指伸筋が手首の背側で起こす腱鞘炎だ。症状が進めば、医師による治療や手術が必要になる。親指側を上にした状態で、親指を隠すように拳をつくり、手首を小指側(下側)に動かし、親指側を伸ばしたときに痛みがある人は要注意。悪化する前に手を打ちたい。

 基本的な対策はスマホを連続で長時間使用しないこと。長くても1時間使用したら、スマホは手放したほうがいい。

「休んでいる最中は、まず親指の付け根をマッサージしてこわばった筋肉をほぐしてください。さらに、手を開いた状態にしたまま親指を手のひらとは反対側にそらせるストレッチも効果的です。親指に逆の手を添えて徐々に力を入れ、これ以上はそらせないポイントで5秒間、静止。これを3セット繰り返します」(木津院長)

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