「ジペプチドが腸管に存在する酵素DPP-4の働きを阻害します」(摂南大学理工学部生命科学科・芳本忠教授)
DPP-4はインスリンの分泌を弱め、2型糖尿病を引き起こす。コラーゲンがDPP-4の働きを阻害するということは、2型糖尿病のリスクを下げるということだ。ちなみに、現在、化学合成したDPP-4阻害薬が2型糖尿病の治療薬として使われている。
■高血圧
「ジペプチドが血圧上昇に関係するACEという酵素を阻害し、さらに血管の弾力性を高める。2つの理由から、高血圧が改善すると考えられています」と言うのは、「新田ゼラチン」ペプチド事業部の小泉聖子氏だ。
ヒト換算して1日15グラムのコラーゲンを与えたラットと、そうでないラットを比較した実験では、コラーゲンを摂取したラットは血圧上昇が抑制されるだけでなく、血圧を正常値まで減少させた。