市販薬も効かないしつこい“かゆみ”には「重大病」が潜む

角質細胞もバラバラに/(C)日刊ゲンダイ

 かゆさに耐えきれず、かきむしればさらに角質が壊れ、異物の侵入も増えて神経が過敏になるという悪循環に陥る。この状態までくると、痛みより我慢できないほどかゆいというから恐ろしい。

 ほかにも、HIV感染症、甲状腺機能異常症、血液の病気など、難治性のかゆみを生じさせる病気は数多くある。そのため、病気の特定も難しく、髙森教授のもとには原因不明のかゆみに苦しむ患者が多く訪れるという。

「難治性のかゆみと病気の関係はまだはっきりと解明されていないことも多く、世界中で研究が進められています。ただ、いずれにしてもかゆみは体からの危険信号といっていいでしょう」

 謎のかゆみに襲われたら、すぐに医療機関で診断を受けるべし。

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