「揚げ物好き」要注意 脂肪分も糖尿病の原因と東大チーム解明

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 麺類など炭水化物と砂糖たっぷりの菓子を控えれば、いくら食べても大丈夫――。糖尿病にも効果的とされる糖質オフダイエットが流行しているが、「脂肪分の多い食べ物の取り過ぎも糖尿病になる」仕組みを広川信隆・東京大学特任教授(細胞生物学)のチームが米科学誌デベロップメンタル・セルに発表した。

 チームは45種類見つかっている「分子モーター」と呼ばれるタンパク質のうち、働きが未解明だった「KIF12」をマウスで調べた。KIF12の働きが失われると、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓内の小器官の働きが損なわれ、糖尿病を発症することが判明。

 脂肪分の多い食べ物を与えたときも、KIF12が減少し、同じ小器官が働かなくなることで糖尿病を発症することが分かったという。「糖質じゃないから」と空揚げをドカ食いしているむきは要注意だ。

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