力む習慣ありならかかりやすい 便秘気味なら「直腸瘤」を疑う

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「直腸脱の診断・治療が厄介なのは、直腸瘤だけという人もいれば、骨盤臓器脱もあるという人もいること。大腸肛門科、泌尿器科、婦人科など複数の科が連携して治療を行うべきですが、実践している施設はあまりない」

 婦人科で子宮脱を指摘されたが、婦人科領域ではない直腸瘤の診断・治療に至らなかった。あるいは、直腸瘤は大腸肛門科で治療を受けたが、子宮脱、膀胱脱は放置された――。こういったケースは珍しくないのだ。

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「直腸瘤そのものの診断も、大腸肛門科を受診したのにスムーズに行われていないケースが結構あります。お尻の穴を見るだけでは直腸全体の形が分からないので、排便時の直腸の形を見る『排便造影』を撮らなくてはなりません。それをせずに『便秘です』と下剤を処方されてしまうのです」

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