危険な副作用がこんなに…湿布を貼ったまま寝てはいけない

「痛いからとりあえず」は要注意/(C)日刊ゲンダイ

■鎮痛成分が原因で命にかかわるアレルギー発症も

 ぜんそく患者や妊婦への使用が禁止されているほど強い副作用もいくつかある。まず注意したいのは、アレルギーだ。

 ケトプロフェンなどの鎮痛成分には、「光線過敏症」という副作用がある。湿布薬を貼ったまま紫外線を浴びると、貼った場所に発疹、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどの症状が表れる。患部がパンパンに腫れ上がったり、全身に広がる場合もある。

「湿布を貼ったまま紫外線を浴びないようにするのが基本的な対策ですが、剥がした後も皮膚に成分が残っていて、1週間近くたってから症状が表れるケースもあります。最初は問題なくても、何度も繰り返すうちにアレルギー反応が強くなって重症化する人もいるので、注意が必要です」(藤原氏)

 鎮痛成分が原因で、命に関わるアレルギーが発症する危険もある。「スティーブンス・ジョンソン症候群」(皮膚粘膜眼症候群)と呼ばれるもので、高熱を伴いながら、全身の皮膚や粘膜にやけどのような発疹や水ぶくれなどの症状が表れる。

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