年末年始が見極めるチャンス 老親の認知症「15の兆候」

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「これまで家事をきちんとこなしていた母親が、部屋の掃除をきちんとしていない、洗濯物がたためていない、下駄箱の靴がきれいに並べられていない、上がりかまちにある敷布が汚いままといったことがあれば、認知症のせいかもしれません。ただし、多少部屋が汚れている程度なら、老化で感覚や手足の動きが鈍り、単に若いころと同じようにできていないことも考えられます」

 五感の中で、一番最初に影響が出やすいのは嗅覚だといわれている。

「認知症でよくあるのは、生ゴミのニオイなどに無頓着になること。玄関のドアを開けて“なんか臭う”と思っていたら実は……というケースもあります」

 寒いのに妙に薄着。暑いのにやたらと着込んでいる。これも認知症による判断能力の低下が原因かもしれない。

「認知症の初期のサインはさりげないものが多く、気づきにくいのです。普段離れて暮らしている老親なら、久しぶりに子供や孫と会うため脳の働きが“持ち直し”て、サインが出にくくなっていることもある。それでも注意深く見ていれば、分かることが出てきます」

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