保険適用で負担段違い ツラい股関節痛にはMISがいい

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 体への負担が少なく、社会復帰も早くできる。入院期間が短いので、医療費も少なくて済む。

「短所としては、受けられる医療機関が少ないことです。特殊な器具を使う上、技術を持つ医師が少ない。切開部分が小さいので、高い技術が必要だからです」

「MISができる」と掲げていても、入院期間が従来と同じなど、“総合力”で実情が追い付いていない医療機関もある、という報告も。

「MISは非常に優れていますが、手術であることには変わりない。合併症のリスクが低いとはいえ、ゼロではありません。手術を医師から提案されたら、セカンドオピニオンを受けるべき。年間手術件数が100件以下の医師や、1カ月以上などあまりに入院期間が長い医療機関は検討しなおした方がいいかもしれません」

 MIS人工股関節手術は健康保険適用。湘南鎌倉人工関節センターでは総額150万円ほど。このうち3割負担になり(サラリーマンの場合)、申請すれば高額療養費制度で10万円ほどになる(給与で異なる)。

3 / 3 ページ

関連記事