免疫学の権威断言 「インフル対策にはマスクより水を飲む」

藤田氏は口を湿らす程度の量を20~30分おきに飲むことを推奨/(C)日刊ゲンダイ

■睡眠、食事、入浴、運動で防ぐ

 免疫は、ウイルスや細菌と直接戦うNK細胞のほか、腸内細菌も担当する。その役割分担は、腸内細菌が7割。彼らを強化するのが肝心で、それが食事だ。

「野菜や豆、雑穀に含まれる食物繊維が腸内細菌のエサになり、納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内細菌の活動を活性化します。ポイントは食べ方です。体を動かすエンジンには、糖を活用する“解糖エンジン”とタンパク質を使う“ミトコンドリアエンジン”があります。50代を過ぎると、ミトコンドリアエンジンが主流になるため、穀類は白米より玄米、パンは食パンより胚芽パンなどで取り、なるべく炭水化物を控え、肉や魚からタンパク質を取ることです」

 藤田氏は食事で炭水化物を取るのは昼だけ。事務所近くの食堂で、“五穀米の小”のみだ。3食のメニューは、朝はみそ汁と納豆、サラダ、昼は五穀米、豚汁、焼き魚、山芋やオクラなどネバネバ食材、夜は野菜の煮物、サラダ、肉か魚。「週に2回はステーキを食べる」という。このような食生活でミトコンドリアエンジンがフル回転し、NK細胞も腸内細菌もよく働くようになる。

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