うつ病告白 渡辺正行も苦しんだ「男性更年期障害」の深刻度

涙ながらに過去のうつを告白/(C)日刊ゲンダイ
涙ながらに過去のうつを告白/(C)日刊ゲンダイ

 あんなに元気そうに見えたのに……。コント赤信号の「リーダー」渡辺正行(58)が、かつて男性更年期障害を患っていたことを明かし、ちょっとした話題になっている。

 先日の「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系)に出演した際、過去のうつ病を告白した出演者の再現VTRを見ながら「俺も昔うつになったことがある」と涙ながらに告白。50歳のころ、出演した舞台の初日にこれまで経験したことがないほどあがってしまい、それ以後も治まらなかったという。

 医師に相談したところ、「男性更年期障害」によるうつ病だと診断されて薬を服用。いまはすっかり回復したというが、当時はかなり苦しんだようだ。「弘邦医院」(東京・葛西)の林雅之院長は言う。

「男性更年期障害は、近年よく耳にするようになった言葉です。テストステロンなどの男性ホルモンが体内で減少することが原因で、LOH症候群とも呼ばれています。筋肉量が低下し、性欲減退、ED、うつ、疲労感、やる気の低下、物忘れなど、さまざまな症状が出てきます」

 女性の更年期は閉経が境目になっていて、女性ホルモンの分泌も減ってくることからわかりやすい。しかし、男性の場合ははっきりした境がなく最初はわずかな変化なので、医師が気付かないまま悪化するケースもある。一般的には40歳を越えたあたりから始まるが、中には30代の患者もいるという。

「いちばん深刻なのはうつ症状で、ひどくなると自殺してしまうケースもあるので注意が必要です」(林院長)

 男性更年期障害かどうかは、血液検査でテストステロンなどの男性ホルモンの分泌量を調べれば分かる。気だけは若い芸能人も「おかしいな?」と感じたら、すぐに医者に診てもらうべし。

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