余命半年宣告のがん患者が語る「元気に4年生きている理由」

抗がん剤の副作用で車イス時代もあった/(C)日刊ゲンダイ

 その時、断食道場の先生から「抗がん剤は少量なら免疫力を刺激して好ましい反応を引き起こす」と聞きました。少量とは、「難しいが、副作用が出ない程度が目安」。

■がん細胞が中から死滅

 それまで得た情報ではすべて、抗がん剤を続けなさいか、一切やめなさいでした。でも、僕は西洋医学も東洋医学もうまく活用してがんと闘いたい。そこで、抗がん剤を副作用が出ない程度に減らすことにしたんです。

 最終的に4分の1程度にしたら、副作用が出なくなった。検査では抗がん剤の効果が保たれている。本来、抗がん剤は4~5カ月で効かなくなってがんが大きくなるのに、僕の場合は2年半継続して効いています。

 この4年間、得た情報でよさそうだと思ったものはすべて試してきました。3カ月間集中して試し、合っていると思えば続け、そうじゃなければ別のことを取り入れる。今は糖質を取らず、天然のタンパク質や脂肪を多く取る「ケトン食療法」で、効果を得ています。糖質ががんのエサになるので断つのです。これが非常にいい感触で、昨年秋の段階では、CTスキャンで見た腫瘍の内部は黒くなり、がん細胞が中から死に始めている状態でした。

3 / 4 ページ

関連記事