町医者が指南 薬の「付き合い方」と「減らし方」のコツ

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「日本人は医師も患者も薬が大好き。でも、あきらかに飲み過ぎ。それが不調の原因になっている」と言うのは、「抗がん剤 10の『やめどき』」(ブックマン社)などの著書がある長尾クリニック・長尾和宏院長(写真)。薬とどう付き合うべきか。インタビューした。

 口が乾く、ふらつく、便秘する。この3大症状が患者さんの口から出てきたら、「もしかして、薬のせい?」と考えます。

 お薬手帳を見せてもらうと、やはり多種類の薬を飲んでいる。高齢者の患者さんでは、10種類前後の薬は“普通”です。

 しかもよく見ると、同じような効果を持つ薬を何種類も飲んでいる。複数の病院にかかり、何の薬を飲んでいるかをチェックせずにそれぞれの医師が処方しているから、薬の内容がダブってしまうんですね。患者さんは、薬には必ず副作用があり、不調の原因になるかもしれないなんて、全く考えていない。「薬をたくさん出してくれる医師がいい医師」と思い込んでいる人もいて、愕然としてしまいます。

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