町医者が指南 薬の「付き合い方」と「減らし方」のコツ

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■かかりつけ医に“一元化”する

 薬剤師にだけ頼るのも無理がある。現実問題として、医師から処方された薬に対し、薬剤師が横やりを入れるのは困難。たとえ、「これは必要ないのでは」と思っても、黙っているでしょう。

 薬を減らしたいなら、“かかりつけ医”に一元化するのが一番です。もし大病院にかかっているなら、地域の“かかりつけ医”へ紹介状を書いてもらう。薬が出る窓口をできるだけ一つに集約したうえで、薬のトータルコーディネートをしてもらうのです。

 風邪の初診で、あれもこれもと出す医師は、薬が好きな医師と思って間違いない。「血圧(あるいは糖尿病、痛風)は薬を一生飲まなくてはダメ」なんて言う医師も、薬擁護派でしょう。一生必要な薬なんてありませんから。

 生活習慣がもとで発症した病気は、生活習慣を改めることでいつかはやめられると考えるべきなんです。今はやりの嘔吐・下痢や風邪に対する抗生物質は不必要です。さらには、喫煙習慣をやめられないのに咳止めを飲む、食生活を改善できないのに便秘薬を飲む、も……。薬を飲む前にやるべきことがあるでしょうが、と思うのです。

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