患者に聞け

【慢性心筋梗塞】 毎日何種類も薬を飲み、定期健診を続けるも4度目のカテーテル治療

写真はイメージ (C)日刊ゲンダイ

 ステントグラフトとは、化学繊維でできた人工血管にステントという網目状になった金属製のバネを取り付けた器具である。血圧とこのバネの力で血管の内側を固定して補強し、血液をスムーズに流す療法で、ステントグラフト内挿術ともいわれる。

 しかし、この治療法も完全でない。

 内藤さんは毎日、抗血栓薬など数種類の医薬品を服用、定期検診も欠かせない。

「仕事は普通に続けていますが、昨年の暮れになって、続けて歩くことが困難になってきたのです。特にエレベーターのない地下鉄では、改札口まで行くのに途中で一休みしないと息切れしましてね」

 正月を挟んで4度目の入院治療。ステントグラフトに詰まった血栓を除去するためだった。

 担当医からは、「油ものは最小限に。食事の量を減らして、とにかく減量をしなさい」と忠告を受けているそうだが、なかなか約束が守れないという。

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