「両立難しい」7割が誤解 がんになっても仕事は続けられる

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 2人に1人が、がんになる。万が一、がんになったら、治療と仕事をどうやって両立するか。内閣府が20歳以上の男女3000人を対象に調査した結果、「両立できる」と回答した人は28.9%で、7割以上が難しいと考えていた。
 しかし、これは大きな誤解だ。

「治療と仕事の両立が難しいと考えている方は、手術ができない進行がんをイメージされているのでしょう。どんながんであれ、進行がんだと、両立は難しい。でも、早期発見・早期治療なら両立できる。これに尽きるのです。たとえば肺がんの早期発見なら、レーザー治療や手術で根治可能。レーザーは開胸しないので、最短1週間で退院できます」(新座志木中央総合病院名誉院長・加藤治文氏)

 法律上、治療に専念するため会社を長期間離脱しても、すぐに解雇されることはない。まず会社に籍を残して休職する。給与は支給されないが、健康保険が使えて、治療は保険で受けられるし、給与の3分の2が保険から疾病手当金として給付される(最長1年半)。

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