「両立難しい」7割が誤解 がんになっても仕事は続けられる

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

■50歳を超えたら内視鏡検査を

 消化器系の胃がんや大腸がんなら、内視鏡検査をすれば早期発見につながる。

「企業健診で胃のX線やバリウム検査しか受けていない方は、50歳以上から個人で内視鏡検査を受けるのがベター。大腸は、便に潜血反応が出てからやれば十分です」(西崎クリニック院長・西崎統氏)

 治療費に対する不安も杞憂だ。

「最新の抗がん剤や放射線の治療費は自費で何百万円もかかることがありますが、保険の範囲内なら自己負担は月8万円ほど。この程度は貯蓄で十分まかなえます。たとえ、末期でも高額な自費診療を考えず、保険診療をベースにすれば、不安はないはず。だから、私はがん保険に加入せず、2年に1回、人間ドックのオプションで、がん検診を受けています」(ファイナンシャルプランナー・紀平正幸氏)

 がん治療と仕事の両立は十分できるのだ。

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