「明日からでも入院してください!」
昨年の11月、東京・中野に住む団体職員、永川壮一さん(仮名、58歳)は、いきなり内科医にこう告げられた。
自宅から車で10分の近場にある総合病院に通院し、2年近くになる。少し血圧が高いことを除けば、気になる症状は別にない。それでも通院してきたのは、性格が健康オタクのため。奇数の月、つまり2カ月に1回、「血液検査」だけを受診してきたのだ。
担当の内科医とは顔なじみになったが、昨年11月に交代。新しく担当となった医師は突然、入院を勧めてきたのである。
「理由を聞くと、過去1~2カ月の血糖値の状態を示すヘモグロビン・エー・ワン・シー(HbA1c)が異常に高いというのです。7.9%もある。『入院するか、管理栄養士の指導を受けなさい』と。このまま治療しないと明日にでも死にますよ、という脅しにも近い診断でしたね」
患者に聞け