糖尿病のセカンドオピニオン 受けるべき「3つの判断材料」

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 たとえば、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる「SU剤」という飲み薬がある。1950年代に発売されて以来、現在でも広く使われている薬だ。

 ただし、SU剤は「低血糖を起こしやすい」という特徴がある。

 現在の糖尿病治療では、低血糖を起こさせないことが重要視されている。低血糖を起こすと、意識を失って転倒・骨折を招いたり、心筋梗塞、致死性の不整脈、認知症の発症リスクを高めるという報告がいくつもある。

 的確に使えば効果的な薬なのに、使いこなせない医師によって患者のマイナスになっているケースもあるという。

「日本人はインスリン分泌力が低いことで糖尿病になるタイプが多い。そうした患者さんには、SU剤を少量だけ使ってインスリン分泌を補助してあげたり、SU剤よりも早く効いて早く効果がなくなるインスリン分泌促進薬(グリニド薬)を毎食前に使い、食後の血糖上昇を抑えることが効果的です。それだけで、血糖をしっかりコントロールできている患者さんはたくさんいます。しかし、ただ漫然と最大用量のSU剤を処方して、低血糖や肥満を招いている医師もいるのが現実です」

2 / 3 ページ

関連記事