痛みやつらさを医療者に上手に伝えるための「5W1H」

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 心身の痛みやつらさを、医療者へ本当に伝えていいのか。“厄介な患者”と思われ治療を手加減されるのではないか─―。さまざまな不安が生じるが、淀川キリスト教病院緩和医療内科・池永昌之副院長はこう言う。

「痛みやつらさは目に見えず、症状が一人一人違います。生活や背景にあるものも違う。教えてもらわないと、個別に応じた治療ができない。医療者も教えてほしいと思っているのです」

 時間に限りがある中で上手に伝えるには、「いつ」「どこが」「だれが」「なにを」「なぜ」「どのように」の「5W1H」を考えておく。

「痛みも、単に“痛い”ではなく、いつからなのか、どこが痛いのか、どんなふうにか。そして、治療がスタートした後は、治療前後の変化です。たとえば、薬を服用後、痛みはどうなったか、など。医師を前にすると、緊張してきちんと伝えられないこともあるかもしれませんので、メモやノートに前もって書いておき、その通りに話すといいでしょう」(池永医師)

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