がん宣告された時から始まる「心の緩和ケア」5つのコツ

写真はイメージ (C)日刊ゲンダイ

【3】)睡眠の症状をまず伝える

「心のつらさの最も敏感なサイン。すべてのつらさは睡眠障害を伴います。眠れない、何回も起きるなどは、心のつらさの程度を表します。気合で眠るので睡眠薬は不要という患者さんがいますが、気合では眠れません」

【4】「心配な不安」と「安心できる不安」を知る

「“心配な不安”は、理由が思いつかない、表現できない、対処できない、他人に分かってもらえない、1カ月以上続く、生活に支障を来す。一方、“安心できる不安”は、理由が分かる、表現できる、対処できる、他人に分かってもらえる、長く続かない、生活に支障を来さない。どちらの不安であるかを知ることは大事です」

【5】すぐに相談しよう

「【4】の“心配な不安”に該当するなら、すぐに精神科医など心のケアの専門家に相談してください。特に、すべて自分の弱さからくると感じていたり、物事の決断に時間がかかる・決められない、すべてを投げ出したい気持ちになる、という時は要注意です」

 最善のがんの治療を受けるために、絶対に押さえておきたいことだ。

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