肌荒れも腰痛も解消 中高年の健康を守る「ゼラチン生活」

パウダーなら無理なく取り入れられる(C)日刊ゲンダイ

 皮膚も軟骨も、主成分はコラーゲンで、血管のしなやかさを保つにもコラーゲンが欠かせない。著書には、“ゼラチン生活”で血管が丈夫になるとある。動脈硬化はコラーゲン不足で、血管がモロくなった状態だから、そういう人にも“ゼラチン生活”がお勧めだという。ゼラチンは、中高年の体を守る“最後のとりで”のようだが……。

「すみれ皮膚科クリニック」の藤田伸弘氏が言う。
「ゼラチンは、肉や魚に含まれるもので、確かにコラーゲンの材料になります。皮膚や軟骨、血管などにコラーゲンが不可欠なのも事実ですから、積極的にゼラチンを摂取することで、カサカサした肌がスベスベするという効果はあり得るでしょう。しかし、だからといって、コラーゲンが不足することによる症状は体中に何カ所もあり、口から摂取したゼラチンが、そういうところに選択的に運ばれるかというと、はたしてどうか。科学的に証明するのは難しい。“ゼラチン生活”は、ほどほどが肝心です」

 中高年の場合、生活習慣病を気にするあまり、食生活が野菜に偏る人もいる。そういう人で、症状があれば、“ゼラチン生活”を取り入れるといいだろう。まれにアレルギーを起こすため、かゆみなどがあったらやめることだ。

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