なんとなくダル~い 寒暖差で体調崩す「春バテ」対策法

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 17日は各地で気温が20度を超え、18日も東京都心は21度まで気温が上がり、今シーズンで最高気温となった。ところが、週明けの東京は、予想最低気温が1度と、「寒の戻り」でグッと寒くなる。

 毎年この時季になると、寒暖差で体調を崩す人が多い。その上、なぜか気分まで落ち込み、通勤するのもおっくう――そんな「春バテ」状態について、医学博士で作家の左門新氏がこう解説する。

「自律神経が乱れることが春バテの原因です。自律神経には、日中優位になる交感神経と、睡眠時に優位になる副交感神経があります。気温が低い時は、体温を保つため血管を収縮させる必要がある。この働きをつかさどるのが交感神経です。逆に、暑い時は、内臓の働きをコントロールする副交感神経が発汗を促進する。普通は季節に合わせて徐々に自律神経が順応していくのですが、こうも暖かい日と寒い日が交互すると、切り替えが難しくなるのです。その上、3月は異動や入社など、環境の変化でストレスをためやすい。ストレスが副交感神経の働きを阻害し、睡眠の質が下がることも春バテの原因だと考えられます」

 どんな対策をすればいいのか。

「面倒でも寒い日は厚着、暖かい日は薄着と、変化に対応することが基本です。また、毎日、起床時刻と就寝時刻を一定にし、自律神経の働きをコントロールする必要があります。就寝前には徹底的にリラックスして、副交感神経の働きを優位にする。逆に、起床時はラジオ体操などで体を動かし、交感神経の働きを活発にさせることです。ストレスをため込まないために、ストレス発散法を見つけることも肝要です。適度な飲酒などが有効ですが、自分に合ったものを探した方がいいでしょう」(左門新氏)

 どうしても仕事で帰宅が遅くなってしまう向きは、遅いなら遅いで就寝時刻や食事の時間を一定にするべきだという。

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