患者に聞け

【糖尿病】治療はやはり専門病院で 病院“渡り鳥”にならない

病院によって対応が違う(C)日刊ゲンダイ

 ある大きな病院で診察を受けたときは、しばらくして「当病院では治療しません」とだけ書かれた文書が自宅に届けられたという。

 このように病院の“渡り鳥”を続けてきたが、ある日、書店で糖尿病治療専門医が書いた本を手にした。著者は都内のある糖尿病専門クリニックの院長だった。

「この院長は、『インスリンなど必要ありません』『米などの炭水化物は少なめにして、肉類は食べてもいい』というアドバイスをしていました。実際、治療をお願いしてみると体調が良くて。今年で通院5年目になります。やっぱり糖尿病の治療は、専門病院がいいと思いましたね」

 そのクリニックに通院中だった2年前、再び胸の痛みを覚える。2度目の心筋梗塞だった。

「聖路加国際病院」(東京・中央区)に緊急入院し、「ステント療法」(冠動脈に金属でできた網の目の極細の筒を挿入する治療)を受ける。入院病棟は個室で、術後1日で退院したが、自己負担で10万円請求された。

「有名な病院は、料金が高いんですね」と大泉さん。現在は月に1回、クリニックに通院し、血液検査と尿検査を受け続けている。

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