市販の「歯磨き剤」には危ない化学合成物質がテンコ盛り

強い刺激がブラッシングの妨げに(C)日刊ゲンダイ

■がんやアレルギーを起こす可能性がある成分も

 歯磨き剤の“弊害”はこれだけではない。

 広く使われている合成界面活性剤の「ラウリル硫酸Na」は、かつて旧厚生省が皮膚障害、アレルギー、がんなどを起こす可能性があるとしてリストアップしていた表示指定成分だった。それだけ、要注意とされていた物質だ。

「他にも、市販の歯磨き剤にはいくつも化学合成物質が含まれています。保存料の『パラベン』は細菌やカビなどの増殖を抑制するための防腐剤で、口内の細胞に対して毒性がある可能性も指摘されている。酸化防止剤の『EDTA』(エチレンジアミン四酢酸)は皮膚障害、香味料の『サッカリンNa』は発がん性の疑いを持たれています。いずれも、表示指定成分の表記が義務付けられていたものです」(渡辺氏)

 市販の歯磨き剤には、それだけ危ない化学合成物質がたくさん配合されているのだ。

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