「ところがその日の日直の先生は内科医ではなく、“満足な検査や治療ができません”と言うのです。“痛み止めの注射をしておきますので、明日もう一度来てください”と帰されました」
翌日、再び同病院を訪ね、「腹部超音波検査」などを受けた後、担当医から画像を見せられた。
「胆石ですね。正確にはコレステロール系胆のう結石です。内視鏡外科手術で除去しましょう」と説明された。
画像には、小さなシャボン玉のような物が、重なるようにして写っていたという。
胆石は、脂肪分の消化を補助するために肝臓で生成された胆汁中の成分(コレステロール)が溶けきれず、石のように固まってしまうもの。固まった胆汁が石のようであったことから、「胆石」と名付けられている。
三田さんの胆石は胆のうに発生(胆のう結石)していたが、ほかに肝内や胆管にも発生する。痛みが起こるのは、胆石が胆のうから出ようとするとき、臓器に触れるからだ。胆のうなどにあっても痛みが出ない人もいて、見落としてしまうケースも多いようだ。
患者に聞け