老化早める物質「AGE」は食事の工夫で蓄積量が抑えられる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 つまり、肉料理なら揚げ物や焼き肉より「しゃぶしゃぶ」や「蒸し料理」を選ぶのがコツ。そうはいっても、揚げ物や焼き物をまったく食べないというのは難しい。

「揚げ物や焼き物を毎日のように食べている人は、3回に1回でいいので茹で物や蒸し料理に変える工夫をしてみてください。それだけでも効果があります」

 米国の糖尿病患者を対象に行われた研究では、1日のAGE摂取量を30~50%カットすると、約4カ月で体にいい兆候が出始めたという。

 体内で作られるAGEは、食後の血糖上昇によって生じる余分な糖とタンパク質が結合することで生まれる。血糖値が高い時間が長いほど生成量は増えるので、食後の血糖上昇はなるべく低く抑えたい。まずは野菜から先に口をつけ、炭水化物は最後に食べるといった工夫が有効だ。

 一度体内に蓄積したAGEは、15年は消えないともいわれている。なるべく蓄積量を増やさないために、いまから対策を実行したい。

3 / 3 ページ

関連記事