宣告後では手遅れ 「糖尿病」は発症前の生活改善で“自衛”せよ

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「空腹時血糖値が100mg/dlを超えたら要注意です。高血圧、脂質異常、肥満、家族歴などがあれば、それ以下でも境界型になっていることも少なくありません」

「100未満」は正常値とされているので、医師などから特別な注意を受けないだろう。“自衛”するしかないのだ。

 ただし、ご安心を。この段階での生活改善は、“ゆるゆる”でいい。

「基本は運動を取り入れ、食事の摂取カロリーを減らす。よくいわれることではありますが、これなしには糖尿病を逃れられません。ただ、“チリも積もれば山となる”を目指し、できることからやるといい」

 1日で240キロカロリーだけマイナスにすれば、だいたい1カ月で体重が1キロほど落ちる。3食に分ければ、80キロカロリー。ご飯やおかずをちょこちょこ残せば、1食80キロカロリー近くは無理せず落とせるだろう。仮に、30分の速歩を併用すれば、マイナスするのは半分の120キロカロリーでいい。より楽に実行できる。

 運動も「運動」と考えず、電車の中で立つ、階段を使うなど、自分ができる“ちょっとしたこと”を取り入れる。

「制約」が少ないうちに対策を講じた方が、結果的には楽だ。

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