若年性は8割失職 「認知症」予防は“一歩手前”での治療がカギ

年に1回は脳ドックを(C)日刊ゲンダイ

「最も手軽なのは、全11問30点満点の『MMSE検査』です。受診日の月日や病院の名前・所在地、身の回りの物の名前、簡単な計算などを行ってもらい、27点以上なら正常、22点以上26点以下はMCIの疑い、21点以下は認知症の疑いがあります。ターゲットはMCIで、その上限に近い25点くらいで治療を始めると、30点満点に戻るくらい認知機能が改善するケースもある。若年性は平均51歳で発症しますが、40代前半も少なくありません。物忘れなど気になる症状があれば40代から毎年1回、物忘れ外来や脳ドックなどでこの検査を受けること。脳ドックはMRI検査もあり、脳の異常もチェックできてベターです」

 認知症と総称される約70の病気の中には、治療で完治するものもある。そういうタイプを早期発見するためにも、40代からは脳のチェックだ。

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