1日10回の「腰割り」習慣化で“要介護状態”リスクを予防する

股関節周辺の筋肉を鍛える(C)日刊ゲンダイ

 骨盤の内側には、腸腰筋以外にも筋肉があり、全身の筋肉の中でも非常に重要な役割を果たしているといわれる。

 内臓や生殖器を支えている骨盤底筋が衰えると内臓が下へさがり、失禁や不定愁訴につながる。普段、使っていない骨盤底筋を腰割りでしっかり刺激することで肛門が締まり、内臓の位置が正される。内臓自体にも刺激が与えられ、体の内側から健康になれるという。

 さらに、骨盤の周りにある中殿筋や大殿筋、太ももを支えている大腿四頭筋や内転筋など、多くの重要な筋肉も腰割りなら一度に鍛えることができる。筋肉の血行促進による代謝アップ、長時間の歩行や階段の上り下りが楽になるほか、食欲増進、肩こり、冷え性緩和、だるさの解消など、その効果は全身に及ぶ。

 1日たった10回の腰割りで、ここまで大きな効果を期待できるとなれば、やらない手はない。50代のうちから習慣にすれば、20年後も元気な老後を迎えられる。

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