ようやく“臨床判断値”できた「ロコモ」 潜在該当者には20代も

定期的な運動がロコモの予防になる(C)日刊ゲンダイ

「パイプ椅子の高さはだいたい40センチ、地下鉄の椅子は37センチくらい。これらの椅子から何も持たずに片脚で立てなければロコモです」(大江医長)

■若い時に運動していても意味はない

 ロコモには、整形外科専門医がロコモと判断する「ロコモ度1」と、さらに進行した「ロコモ度2」がある。「2」は、要介護が近いうちに必要になるかもしれない、より深刻な状態だ。先に挙げた数字はロコモ度1のもので、ロコモ度2は、(1)が「20センチの高さの椅子などから両脚で立てない」、(2)の2ステップ値が1.1未満になる。

「ロコモ=高齢者」と考えている人が多いだろうが、実は違う。

「20歳以降から徐々に運動器の機能が衰え、しのびよるようにロコモになります。20代、30代でも早いうちに対処した方がいい人もいます」(岩本教授)

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