便秘・下痢の改善を妨げる日本人の「ねじれ腸」と「落下腸」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「便秘やIBSは症状名で、原因を示すものではありません。一般臨床で遭遇するものとして便秘には7つ、IBSには3つの原因があり、それぞれの原因に応じた対処法や治療法でなければ改善しない。見当はずれの治療では症状がかえって悪化することもあります」

■対策は自身で腸を前後左右に揺らすこと

 水上部長によれば、便秘やIBSで見落とされやすいのが、「大腸の形に問題があり、それによる通過障害」が原因のもの。まだ医師の間でも浸透していないという。

 該当者がごく少数なら仕方ないともいえるが、日本人の8割は大腸の形に問題があるという。

「客員教授としてドイツへ赴任したことがありますが、ドイツ人は腸の形が“教科書通り”で内視鏡がとても簡単。一方、日本人の大半は、腸の一部がねじれていたり、腸の一部があるべき位置から離れて骨盤内に落ちていて内視鏡がとても大変なのです」

2 / 4 ページ

関連記事