便秘・下痢の改善を妨げる日本人の「ねじれ腸」と「落下腸」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 水上部長はそれぞれ、「ねじれ腸」「落下腸」と呼んでいる。ホースがねじれると水が通過しにくい。それと同様に、便もそこで詰まってしまう。詰まった便を出せないためお腹も痛くなる。

「つまり、日本人の大半の便秘にねじれ腸や落下腸が悪影響を及ぼしているのです。IBSでも、ねじれ腸や落下腸で便が詰まっておなかが痛くなり、便秘になる。そのままでは腸閉塞になりかねないので、体の自然な働きで便を緩くしようとする。すると便秘と下痢を繰り返すようになります。このIBSには、ストレスなどメンタルの要素は存在しません」

 何をやっても便秘やIBSが改善しない人は、ねじれ腸、落下腸を疑った方がいい。幸いなことにこれらは、自分で対策を講じることができる。

「腸を揺らして、ねじれ腸や落下腸で便が通りにくくなっているところを一時的に良くすればいいのです。基本的には、お腹に両手をあて、上下左右に揺らす。両手は少しずつ動かしながら、お腹全体を揺らす。さらに、恥骨の少し上からおへそ付近まで腸を持ち上げるようにして、揺らす。上半身を左右にひねる方法もいい」

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