減らない“がん死亡率” 医師は「政府の取り組み不十分」と指摘

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 大腸検査では下剤を飲むなどの面倒を嫌って敬遠する向きも少なくない。

「胃がんを減らすにはピロリ菌を除菌するのが世界の常識なのに、国はこれを推奨しない。子宮頚がんワクチンも副作用のせいで助成金を出さなくなった。本気で大腸がんをなくすなら、特定検診の検便を義務化するべき。喫煙者の生保の掛け金を高くするような大胆な政策があってもいいでしょう」(米山公啓氏)

 政府はまだ本気になっていないだけ、なのかもしれない。

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