症状は心臓付近の痛みのほか、最悪、呼吸困難になることもある。運動もしていないのに頻脈(1分間に100前後)が数分から数時間も続くケースもあるという。
「担当医によると、狭心症は胸骨下が痛むそうですが、心臓神経症は左乳首の下あたりの狭い範囲が痛むのが特徴だそうです。この病気で死んだ人はいませんから安心してください、とも言われました。ただ、薬物治療はあまり期待できず、静養に徹してストレスをためないために、生活環境を変えることが大きな治療のひとつになるのだそうです」
治療薬としては精神安定剤のほかに、「呼吸が耐えられないほど苦しくなったら服用してください」と、ニトログリセリン舌下錠を処方された。
生活習慣や環境を変えろと言われても、勤め先まで変えるわけにはいかない。
いまは毎日、できるだけ早く帰宅し、休日はテレビの前で静かに横になっている生活が続いているという。
患者に聞け