月曜日は「脳梗塞」多し 医師が勧める日曜日の過ごし方

月曜日は緊張感でストレスが強くなる
月曜日は緊張感でストレスが強くなる(C)日刊ゲンダイ

 京都府医師会が先ごろ発表した脳梗塞の発症状況が注目されている。脳卒中の患者を調べた結果、脳梗塞を発症する確率は月曜日が一番高いことが分かったのだ。

 調査の対象となったのは1999~09年に同医師会に登録された脳卒中患者1万3788例。日曜の脳卒中発症率を「1」として計算すると、月曜は1.157。月~土で一番数値が高く、血管が詰まって起きる脳梗塞の発症がとくに多かった。いうなれば「ブラックマンデー」だ。なぜこうなるのか。

「一週間の始まりのため、緊張するのが原因でしょう」と分析するのは医学博士の米山公啓氏だ。

「緊張感でストレスが強くなるため血液の粘性が高まり、血管の中で固まりやすくなって詰まるのだと考えられます。月曜は心筋梗塞も増えるようですが、これも原因は同じ。日曜のリラックス状態から、急に忙しくなるからです」

 ブラックマンデーを予防するには、何をすればいいのか。

「大切なのは日曜と月曜の緊張感の差を少なくすること。日曜にゴロゴロしながらも“明日から仕事だ”と少しずつ緊張感を高める。散歩や軽い運動をして、体と気持ちを慣らすのも効果的です。“明日はこの仕事を片付けよう”と気持ちをポジティブにできればさらに安全です。高血圧や糖尿病、高脂血症などをしっかり治療し、禁煙するべきなのは言うまでもありません」(米山公啓氏)

 死にたくなければ、不断の努力が必要ということか。

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