こう言うのは自由診療歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長だ。
それほど重要な奥歯だが、ほかの歯に比べて寿命は短い。
「永久歯の平均寿命」(平成11年厚労省の歯科疾患実態調査)によると、男性は左下顎の第2大臼歯の寿命が50歳、右下顎のそれは51歳。同じ下顎の2本の前歯はいずれも66歳だから、奥歯は前歯より15年以上も早くダメになるというわけだ。
これは上顎の歯も同じで、前歯の平均寿命が62歳なのに対し奥歯は51~52歳と短命だ。
あなたが6歳のとき奥歯(第1大臼歯)が永久歯になっていれば、55歳ぐらいでダメになるというわけだ。
「しかし、これはあくまでも平均値。忘れてならないのは歯はケアの仕方でその寿命を大きく延ばせることです」(同クリニックの新木志門歯科医師)