運動能力、発音にも影響 失うと“老化”に拍車「奥歯の守り方」

放っておけば55歳でダメになる!?(C)日刊ゲンダイ

 では、奥歯の寿命を延ばすにはどんなことを心がけなければならないのか? 木村院長が言う。

「日本人が歯を失う原因の上位は歯周病と虫歯です。40歳以上で目立つのは歯周病。その対策としてお勧めしたいのが、奥歯の咬合面の一部を削ることです」

 硬いモノを口にしなくなったせいで、最近の日本人の奥歯は咬合面がすり減らず、凹凸が残ったままの人が多い。こういう人は歯ぎしりなどの横の動きで奥歯が動いてダメージを受け、歯周病になりやすいという。

「そこで、40歳を過ぎたら、咬合面の凹凸を調整するよう、一部削るのです。歯科医院で咬合調整してほしいと言えば、やってくれるはずです」(木村院長)

 咬合調整が必要か否かがわかるセルフチェック法がある。指を口の中の上顎の歯にあてがい、噛み合わせた状態で歯を横に滑らせ指の腹で歯の振動を感じる。歯の動きを感じるなら要注意だ。

3 / 4 ページ

関連記事