デング熱だけじゃない…「虫で死なない」ための対策と対処

縞模様の服は着ない方がベター(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「たいていの場合、症状はすぐに出るのではなく、1~2日、虫によっては数日間たってから出ることがある。月曜日や火曜日に急激な症状で来院した患者に事情を聴くと、土日に屋外で活動した話が出てくることが珍しくありません」

 対策の大前提は、「刺されない」「触れない」ことだ。屋外で長時間過ごす時、特に自然が多い環境の中では、長袖・長ズボンを着用し、皮膚が露出している部分には虫よけスプレーを振りかける。ハチは、黄色と黒の縞模様を的だと思って攻撃性を増すので、ハチがいそうな場所では、そうした色の服は着ない。

「“触れない”は結構見落としがちです。蚊やマダニ、ブヨは刺されて症状が出ますが、やけど虫や毛虫は触れただけでも、皮膚がひどく腫れ上がります」

 刺されたり、触れたりしたら、急いで流水で患部を洗い流す。刺し口があったら、そこを指でつまんで、虫の「毒」が体内に回らないようにする。毛虫は「毛」が皮膚に付着していることがあるので、粘着テープを使って取り除く。

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