食を見直し体調改善 セレブも実践する「食欲コントロール術」

 ストレスによる暴飲暴食、深夜残業のつまみ食い――。サラリーマンの体調不良の原因や、仕事中のイライラはすべて“食欲コントロール”ができていないからだという。

 原因は“味覚異常”だ。

「先進国に住んでいる人は、添加物、保存料、化学調味料が含まれる食品を取り過ぎていて、味覚が狂ってきている。日本の場合は特に、『甘味』がほとんどの食品に添加されていることが問題です」

 こう指摘するのは、「キレイな人は『その一口』を大切にする 正しい食欲のつくり方」の著者で、がん患者への料理指導や海外セレブのパーソナルシェフを務める料理活動家・西邨マユミ氏だ。西邨氏は、マドンナ、ミランダ・カー、ブラッド・ピット、ゴア元米副大統領などそうそうたるメンバーに食事を提供。セレブも実践する食欲改善の秘訣とは?

 自分に合わない食生活を送っているかどうかは、自分自身で分かるものなのだという。

「便秘は下痢と同様にあってはならない状態。ほんの1日出ないだけでも要注意です。吹き出物は、油分の取りすぎや糖分の取り過ぎを教えてくれるサインです。また、口角が切れているのは、食べ過ぎの証拠ですし、上唇の荒れや腫れは胃が荒れていることを、下唇の荒れは腸の不調を教えてくれます」

 味覚異常を治す手っ取り早い方法は、「白砂糖」断ちだ。

「サトウキビを人工的に精製する白い砂糖は、ミネラルやビタミンなどが削り落とされ、カロリーしか残っていません。どうしても使うなら、米飴や麦芽糖、メープルシロップ、甜菜糖・きび糖・黒糖などミネラルの残っているものを選んでください。その方が、糖尿病やその予備群の低血糖症になるリスクは下がります」

 朝、寝覚めが悪いのは、糖質の取り過ぎで低血圧になっていることが原因のひとつだ。

「化学調味料」をやめて、「伝統的天然調味料(海の塩、醤油、味噌、梅酢、梅干し)」で味付けする。これだけでも味覚、食欲は改善される。「最近、調子が出ない」というサラリーマンは食習慣を見直したい。

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